- 建築年代
- 香雲閣・明治33年(1900)頃、拝殿幣殿などは昭和
- 建築用途
- 香取神宮の拝殿、附属施設など
- 建築様式
- 香雲閣(大規模近代和風建築)集会や直会(なおらい)に用いられてきた2階建,寄棟造
- 付属施設
- 拝殿幣殿などは昭和11年(1936)から15年(1940)にかけて行われた、内務省神社局の直轄による大修築に際し、造営された
- 歴史・由来
- 本殿(元禄13年1700建築)は重要文化財 全国約400社の香取神社の総本社 下総国一宮 宮中の四方拝で遥拝される一社
- 香取神宮の拝殿は、写真を見てわかるように圧倒的迫力がある。ここで賽銭を投入し願い事して帰ってきてはいけない。拝殿の後ろには本殿につながる幣殿があり、そして本殿がある。本命の重要文化財の本殿を見るためには、拝殿からぐるっと裏に回らないといけない。後ろに回るとそこには、驚くような太さの樹木がたくさんある。これらも必ず見てください。
- 拝殿の写真の後ろの建物の屋根のてっぺんが少し見えています。千木・鰹木(ちぎ・かつおぎ)が見えています。伊勢神宮をはじめ古代からの神社建築には必ず乗っかているものなので、これも必ず見てくるようにしましょう。
- 拝殿の写真の賽銭を投入する場所の小屋根が、ぐにゃっと曲がっていますね。このタイプを唐破風(からはふ)と言い、その上の天に突き上げているような小屋根の形を千鳥破風(ちどりはふ)と言います。お城を見るとたくさん付いている破風なので知っておきましょう。建物に威厳を与えるデザインです。
- 幸雲閣の写真を見ると、建物の線(木材)が細く軽い感じがしませんか。屋根の垂木の下にも野太い出桁造り(だしけたづくり)がありません。名前の通り、雲が浮かぶ軽い感じを表現した建築だと感じられます。
- 写真提供者
- 香取神宮 様