基本情報
- 建築年代
- 昭和49年(1974)
- 建築様式
- 鉄筋コンクリート及び鉄骨造
- 千葉港中央地区の臨海公園に位置する美術館。設計は大髙建築設計事務所。鉄筋コンクリート造及び鉄骨造の展示室をグリッド状に配して拡張可能とし、それぞれ傾斜屋根と外壁炻器質(せっきしつ)タイルを用いて、外観にまとまりをみせる。大髙正人氏による初期の美術館の秀作
- 昭和 35 年の世界デザイン会議の際、大髙正人、川添登、黒川紀章、 菊竹清訓、榮久庵憲司、粟津清ら若手建築家、デザイナーが 「メタボリズム・グループ」を結成。 建築や都市計画において、 メタボリズム(新陳代謝)という概念を導入し、 時代に応じた可変や増築が可能な建築・都市空間を提唱しました。
- 大髙正人 大正12(1923)年 福島県三春町生まれ 昭和19年 東京帝国大学第二工学部(西千葉)に入学 作品は、千葉県文化会館および聖賢堂(昭和42年)、千葉県立中央図書館(昭和43年)など 2010年没
- 「中銀カプセルタワー」(黒川紀章設計、1972年)は世界的に有名なメタボリック建築であったが、銀座にあったがゆえに取壊されてしまった。この美術館は、埋立地の広大な敷地に低層の建築として建てられているので、新陳代謝可能な建物で、幸運な建築である。