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Aニュウハクシミの防除 Aシミ・イガ⇧を押せば次のページが出ます。ズームを押せば拡大します。
我家の被害としては、
① シロアリ:シロアリの被害は複数個所で確認しています。シロアリに限らず蟻は秋に羽が生えて羽蟻となって家にたくさん飛んでくるので、アリの巣は見つけたら駆除するようにしています。蟻用の駆除剤は年間3本消費します。
② シミ:江戸時代から明治時代の書籍が百冊以上ありますが、シミに食われてボロボロです。対策はわかりません。風を通し、室内を乾燥させているくらいです。衣類の防虫剤をのせています。
③ クマバチ:屋根を支える垂木や木材に直径2センチの穴をあけて巣にします。夜中にガリガリと一晩中大きな音を出してトンネルを掘ります。朝には木くずがたくさん落ちています。放置すると屋根が傾いてきます。我家では、四か月間、蜂の巣作りを防ぐスズメバチ用の殺虫剤のスプレーを毎年4月と8月に主屋の東面と南面の屋根下に噴射します。クマバチはフジやアジサイの蜜が好きなので、花に集まっている所にも噴射します。スズメバチ用スプレー缶は多い夏だと10本ぐらい消費します。
クマバチは針をもたない種類なので、刺されることはありません。古民家を守るために、クマバチと戦うことは必要です。
④ カメムシ:文化財に被害があるのかどうかわかりませんが、最近は大発生しています。4月頃から庭の植物の茎にこげ茶色のカメムシがとりついているので、ゴキブリ用のスプレーで毎朝駆除しています。梅雨が明けると宝石のように美しいカメムシが大発生します。このカメムシはアジサイの葉が大好きなので、アジサイの食害が見られたら、ゴキブリ用のスプレーで駆除します。放置すると家の中までカメムシが入ってきます。
⑤ チャドクガ:以前はサザンカの木が2本あったので、春から夏にチャドクガの幼虫の羽毛で毎年大変な目にあっていました。帯状疱疹のようになるので、2本とも伐採しました。しかし、隣家にサザンカがあるので心配です。サザンカはツバキ科です、ツバキ類にはいますよ。
⑥ クモ:大きなクモはクモ用のスプレーで駆除します。小さいクモは、ダニを食べるという説があるので、最近はそのままにしています。
⑦ タカラダニ:赤い小さなダニです。特に害はないと言いますが、家の中2階にまで出没します。ある公園の建物で、タカラダニが大発生しているのを見たことがあるので、見つけたらなるべく踏みつぶすか殺虫剤を噴霧するようにしています。5月から8月までしか見かけないのが不思議です。
⑧ 蚊:文化財があるような敷地は昔の排水施設があります。端的に言うとどぶがたくさんあります。我家にも5か所あります。ほおっておくと蚊が大発生します。春から秋まで、毎日どぶに蚊用のスプレーを噴射するのが日課です。蚊用のスプレーは毎年10本くらい消費します。富津の鈴木家でも大巌寺でも蚊がたくさんいたことが記憶に残っています。
ちょっと話はそれますが、昔の排水施設として我が家に浸透桝があります。直径50センチもあるような土管(内径40センチ)が地中に埋めてあり、雨水がそこに集まるようになってます。雨が降ると水でいっぱいになり、3日くらいかけて地中にしみこむようになっています。これは渋谷の雨水を入れる地下貯留槽と同じ思想でないでしょうか。渋谷のは暗渠の川にポンプで放出しますが、こちらは地中にしみこませるので、もっと環境にやさしい施設です。十分文化財の価値があると思いますがいかがでしょうか。
以上のように、クマバチ用、蟻用、カメムシ用、ゴキブリ用、蚊用、クモ用などに毎年スプレー缶などの殺虫剤は、多い年で合計35本くらい消費します。それ以外にゴキブリホイホイなどゴキブリ用のもの、ネズミ捕りも各建物に置いてあります。室内に入ってきたコウモリを捕まえたこともあります。
文化財があるような古く広い敷地で快適に暮らすには、虫の活動を制御することが重要なんです。冬以外は毎日虫と格闘し、雑草を取り、樹木を剪定し、建物の傷んだところを修繕する。DIYのプロにならないと快適に過ごせません。
その他の動物
① ハクビシン:2025年4月頃の夜、真っ暗でしたがハクビシンが電線の上を歩いているのが見えました。近所の人も扉の隙間から入ってきたと言ってました。最近は空き家が多いので、どこかに住み着いているのかもしれません。増えると困ります。有線テレビのケーブルは太いので歩きやすいのでしょう。
2025年11月 昼間、近所の墓地を歩いていたらハクビシンがゆうゆうと歩いていました。人を見ても逃げようとしないので、やはりどこかにねぐらを定めているようです。
② ネズミ:それまで見たことがなかったネズミがコロナの時代に東京から移住してきたのか、時折見かけるようになったので、ネズミ捕りをあちこちに仕掛けました。23年3月に一匹捕獲しました。最近はまた東京に戻ったのか、見かけなくなりました。
③ 鳥:空き家の開閉しなくなった雨戸の戸袋は鳥の巣箱になります。近所の空き家の雨戸が巣箱になっているのを時折見かけます。我家では、開閉しなかった雨戸がコウモリの巣になっていました。その雨戸を引き出したら冬眠中のコウモリが落ちてきたのでびっくりしたことがあります。それ以来コウモリスプレーを用意しています。
④ ネコ:以前は、野良猫か飼い猫か知りませんが、1日に5回は見かけました。猫は敷地内でフンをしてゆくので困ります。フンにハエがたかり不衛生です。たかっている所をスズメバチ用の強力スプレーでハエを一網打尽にすることもあります。
ところが最近は猫を見かける回数が激減しています。理由は不明です。猫がコロナのウイルスやダニを仲介するという、本当か噓かわからない話が出てきて以来激減しています。フンを見つける回数も激減したので助かってます。
⑤ カラス:カラスはごみ袋を破ってごみを散乱させるので困ります。カラスはダンボールに穴をあけることができないので、上手にダンボールを使うと防げます。
秋に柿やピラカンサ、トウネズミモチの実がなるとカラスが食べて、木の周辺をフンだらけにします。自宅周辺がカラスのフンだらけになっても気にしない住民もいます。
カラスは石鹸が大好きです。井戸端に石鹼を置いておくと、隠しておいても見つけ出してとってゆきます。
文化財とともに暮らすには、上記のような虫と暮らすことを覚悟する必要があります。春から晩秋まで、毎日虫と戦う日が続きます。しかし時々は、アオスジアゲハ、クロアゲハ、アゲハチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモン、赤とんぼ、イトトンボ、ギンヤンマ、タマムシなどがやってきて、小学校の夏休みの宿題の昆虫採集をした記憶が思い出されて楽しいです。イトトンボやギンヤンマは年に2~3回しか見られないので感動します。
鳥を見るのも楽しみです。最近は年中いるシジュウカラ、メジロ、オナガ、キジバト、ヒヨドリ、冬にやってくるハクセキレイ、セグロセキレイ、ツグミ、ジョウビタキの区別がつくようになったので、楽しみです。とくにハクセキレイは寒くなると、しょっちゅうやってきて、近づいても逃げないのでかわいいですよ。
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