① NPO法人による活用例 「特定非営利活動法人 さすが一の宮」 寿屋本家・旧斎藤家店蔵のカフェなど
寿屋(すや)本家(国登録文化財)の活用
〒299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮3007-5
江戸時代から鰹節問屋を営み町の発展にも寄与した寿屋本家(旧斎藤家住宅)を解体から保護し景観を維持するために、NPOの活動拠点として活用している。
店蔵はカフェとして地域住民や玉前(たまさき)神社(社殿は貞享4年(1687)3月の棟札あり・県指定文化財)参拝者などの休息の場として年末年始も休まず開店。座敷は作品展や演奏会、講演会やお茶会などに開放し、地域の親睦と和風文化の継承にも貢献している。
一宮町を中心とする地域の自然、文化、景観の保護と育成を基本とし、地域資源の発見・活用を通して風土・歴史に即した文化を再生し次代へと伝えながら、地場産業とも連携して地域の活性化に寄与する。
寿屋(すや)本家のガイドブックを以下に掲示します。字が小さいので拡大してご覧ください。



② 地元ボランティアによるイベントやワークショップ、カフェ、創作フレンチ、博物館の運営など 印西市唯一の国登録有形文化財「武蔵屋」
江戸時代、利根川堤にあった旅籠「武蔵屋」は堤防の改修で移転した。東日本大震災(2011年)で半壊したが、国と印西市の費用負担で移築再建された。登録文化財に国と市が出捐するのは極めて珍しい例です。以下のガイドブックでは、1枚目に現在のところに移転するまでの経緯、2枚目にイベント・ワークショップなどが掲載されています。最新のガイドブックは入手次第追加いたします。


登録文化財を保存活用してゆくことは、大変な困難が伴います。「武蔵屋」の保存会代表の岩井さんに2025年10月現在の状況をお聞きしました。
武藏屋まちかど博物館の保存会では、印西市のまちづくりファンドを活用した文化財の保存・活用事業を地域のボランテア活動団体と共同してH15年頃より永年継続して参りましたが、2024年度でファンド助成が最終年となったのを期に保存会主体の事業は休止としたことから、新規のパンフレットの作製は見送りにしております。
また、本年7月まで館内レストランを営業しておりましたが、新店舗への移転により閉店となり現在、新たな事業者の募集中(庭園付き古民家)であります。新規の事業者が定着した暁には新たな視点でパンフレットも検討する予定です。